マイクロソフトの4度目の正直、Surface Phoneに期待して良い?

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いきなりちょっと懐かしい写真から。Windows Mobileを搭載した歴代のW-ZERO3です。

マイクロソフトのSurface Phoneの噂が出ています。

smhn.info

news.livedoor.com

マイクソフトのスマートフォンと言えば、PDAのOSから進化したWindows Mobile、タイルスタイルでリニューアルしたWindows Phone、Windows 10ファミリーとしてさらにリニューアルしたWindows 10 Mobileと、3世代に渡って愛用してきましたが、どのOSも成功というところまで行かずに終わってしまいました(Windows 10 Mobileはまだ現役ですが)。

Windows Mobileは、PDAに電話機能を搭載してほしい、というモバイルユーザーの一つの夢が実現した良い端末だったのですが、iPhoneやAndroidのアプリマーケットのエコシステムに対抗できずに、コンシューマー向けにはニッチな存在で終わってしまいました。

そして、Windows Phoneは、ハブという新しい概念により、シームレスに情報を扱えて、タイルスタイルという新しいスタート画面を開発し、そのコンセプトが後のWindows 8のスタート画面へ発展する、という大いなるコンセプトマシンでした。ただ、ハブシステムのシームレスの幅の狭さ(FacebookとTwitterとLindInくらいしか使かえない)、ストアアプリの貧弱さにより、iPhoneとAndroidの牙城を崩すことなく、さらに、NOKIAのLumiaシリーズを買収により、マイクソフト本隊が端末をリリースすることで、他のWindows Phoneを根絶やしにしてしまう、という悪い方向に行ってしまいました。Surfaceのように他のメーカーと共存ができませんでした。

そして、Windows 10 Mobileは、PC用のWindows 10のリリースに合わせて、Windows 10ファミリーであることを大きく打ち出して、勝負をかけてきました。日本市場に限って言えば、Windowsのエコシステムに乗れる可能性があり、法人向け端末が続々とリリースされる、という珍しい現象は起きましたが、法人向けでも、今一つの印象で、コンシューマー向けは、全く市場が広がらず、という結果に終わっています。

そして、いよいよSurface Phoneの登場です。個人的には、使い勝手が制限されるWindows 10 Mobileより、フル機能のWindows 10が動くスマートフォンが出てくれた方が、まだ使い道があるかなあ、と思っていますので、とても期待しています。古い話で恐縮ですが、PDAを使っていた1994年頃は、HP200LXという端末で、独自にDOSを日本語化したDOS/Cにて、DOS/Vソフトである通信ソフトのKTXやエディターVZ Editor、日本語インプットメソッドKATANAなどを移植して便利に使っていました。モバイル端末で、パソコンソフトが動く便利さは、20年以上前に体験していますので、是非その夢をもう一度、と期待しています。

iPhoneやAndroidとは違った魅力のある端末として、Surface Phoneが出てほしい、と、マイクロソフトの4度目の正直に期待しています。