※工場内部写真をHTCさんにご提供いただきました。写真を追記します。(2017年5月22日)
HTCグローバルレポーターとして、台湾に来ています。今回の様々な企画が用意されているのですが、その中の一つに工場見学があります。世界中にグローバルモデルとしてスマートフォンをリリースしているHTCの工場が見学できる、という貴重な体験です。HTCとしても、工場を公開したことがないそうで、今回初めての試みとのこと。
工場内、ラボ内は撮影禁止のため、テキストにてご紹介します。
まずは、工場を見学しました。基盤の製作過程では、機械と人のダブルチェックにより、基盤のコンポーネントを行っていました。
厳しいテストを繰り返し、完成したパーツは、アッセンブリへと送られます。10名ほどのオペレーターが一人3工程ほどの流れ作業で、くみ上げられていきます。そして、動作テスト(タッチ、USB、センサー、オーディオ、スピーカー、GPS、WiFi、カメラなど)をパスした端末は、ファイナルにて、人の手により感触などチェックし、リフレッシュされてIMEIの割り当てが行われ、パッキングされます。
さらに、パッキンされた製品の中から10%を抽出してユーザーテストを行います。これはエンドユーザーの使い方を想定したテストとなっており、ファイナルチェックにて傷のチェックをしてパッキングされていきます。一つの製品が出来上がるまで、これだけのラインを通して作られるんですね。機械化されている部分も多くありますが、想像していたよりも人手がかかっており、熟練したオペレーターの技術により製品が作られていることを実感できました。製品企画が固まってから、工場のラインを作るまでに6か月かかるそうです。そして、その後2か月で販売にもっていくそうです。工場のラインは製品のクオリティがかかっていますので、大変な作業ですね。
続いて、HTCの研究開発センターにて、「HTCデザインスタジオ」を見学しました。
台湾にて50名のデザイナー、サンフランシスコに30名のデザイナーがいるそうです。現在のデザインや技術を元に、未来のデザインを、UX、UIの専門家と共に、グローバルなデザインを作っているそうです。
今回のHTC U11のリキッドサーフェイスは、水の美しさとシームレスな曲面、ガラスの反射など、新しいデザインになっています。
続いて、オーディオラボを見学しました。
内蔵されているスピーカーの音質や音響パフォーマンスのテストをしたり、「エコールーム」と呼ばれる反響のない部屋にて、スマホのあらゆる持ち方を研究しながら、通話時のマイクやスピーカーのテストを行います。
また「リスニングルーム」では、部屋に設置されたサラウンドスピーカーシステムにより、車の中やオフィスなどのノイズを再現して、通話テストを行います。
オプティカルラボでは、カメラの機能のテスト行います。
暗い場所のノイズテスト、ホワイトバランステスト、手ぶれ補正テストなど、カメラ性能に必要なテストを行います。
いろいろな研究の成果が、製品に詰め込まれているんですね。開発者の方の熱意に触れられた貴重な体験でした。
工場入り口で記念撮影。
取材で参加されていた山根博士を撮影。
帰り際にHTCの傘を発見して興奮する山根博士。
HTCのスタッフのみなさんと、日本から取材のプレスのみなさんで、和やかな雰囲気で取材は進みました。
今回の企画は、HTCサポーターズクラブの企画です。様々な企画が用意されていますので、是非ご参加ください。