ノンフィクションノベルを読了しました。
「大班(タイパン)~世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人」です。
中国でのビジネスに苦労する日本人は多くいます。国柄の違い以上に、中国ならではのビジネスのノウハウが必要です。日本では考えられない常識が通用する中国で、次々に待ち受ける困難を解決しながら、中国においてビジネスを成功させた日本人のストーリーです。企業対企業だけでなく、個人対個人、さらには、個人対共産党での様々な案件を成功させていきます。
1992年から2015年までの23年に渡る苦闘の歴史が描かれていますが、この書籍の凄いところが、実話であることです。登場人物は仮名で描かれていますが、次々に起こる出来事は、実話に基づいています。これだけの困難を23年間乗り越えた日本人のストーリーに一気に引き込まれてしまいました。
あとがきに、この本の主人公のモデルとなった人物に関して、言及されていますが、実は私も知っている人物です。様々な武勇伝が、ノンフィクションノベルとして自叙伝のように描かれています。
実話だからこそ、迫力のある書籍です。中国に興味のある方、中国でビジネス経験のある方に是非読んでいただきたい一冊です。