四谷の我楽多屋で、ニコンニューピカイチL35AD2を入手しました。ピカイチは、ニコン初のAFコンパクトフィルムカメラで、コンパクトながら、初代ピカイチではレンズがテッサー型ではなく、ゾナー型という贅沢な作りのカメラです。
レンズの開発秘話は、ニッコール千一夜物語で紹介されています。
1977年、空前のAFコンパクトカメラブームがやってきました。それまでのコンパクトカメラは、目測式か2重像合致式でピントを合わせるものでした。一般人には、それが意外と難しく、当時は「ピントや露出があった写真を写せる人=写真がうまい人」だったのです。ところが、突然、そのテクニックの要らないカメラが誕生したのです。そのカメラはジャスピンコニカの名称で突然現れ、カメラ業界に新たな風を吹き込みました。
初代以降、ピカイチシリーズは歴代リリースされます。
ピカイチシリーズの2代目がニューピカイチL35AD2です。レンズ構成がゾナー型から、テッサー型になったのが残念ではありますが、ニコンらしい、きっちとした描写が期待できます。日付機能は不動、フィルムカウンターのずれはありますが、電池2本で露出、フラッシュが正確に動きました。重さは、電池込み、ストラップ込みで395gでした。
最新APS-Cミラーレスカメラ・ニコンZ50と比較。
作例です。KODAK ASA200にて。