【TerraMaster F4-220】NASで家庭内クラウド計画その1・2台の3TBハードディスクをRAID 1に初期設定

デジタル時代になって悩みの種は、データの保存です。本や紙などをデータ化することで、可搬性や所有場所に悩まなくなりましたが、データ容量については別です。どんどん増えていくデジタルデータ。自宅のハードディスクに保存する方法はありますが、それではスマートフォン時代に不便に感じます。

いつでもどこでもデータを参照したい、そんな要望に答えているのが、クラウドサービスです。ネット上のストレージに保存することで、ネット端末であれば、PCでもスマートフォンでも参照できる便利な仕組みがクラウドです。

ただ、このクラウドにも問題はあります。大容量であれば、有料プランで月額運用費が高くなってしまうこと。そして、サービスが終了する可能性があること、です。

この二つの問題を解決する方法があります。自宅にクラウドを作ることです。具体的には、家庭内LANにNASという共有ハードディスクを導入して、ネットからアクセスできるようにします。最初の導入コストはかかりますが、割安で大容量のデータ保存環境を作成することができます。

今回、TerraMaster F4-220というNASシステムをお借りしましたので、試してみました。

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www.terra-master.com

TerraMaster F4-220は、業務用で使える製品のため、個人が自宅で使うのはとても安心感があります。スペックとしては、以下のようになります。

CPU:Intelデュアルコア2.4GHz CPU 2GBメモリ
ストレージ:48TBまで対応
RAID対応:RAID 0、RAID 1、RAID 3、RAID 5、RAID 6、JBOD、SINGLE
サーバー対応:文書サーバー、メールサーバー、ウェブサイトサーバー、マルチメディアサーバー、Rsync遠隔サーバー、FTPサーバーとMySQLサーバー等の多種類のサーバー応用まで対応可能
共有機能:マルチユーザーとストレージスペースを共有でき、1000+ユーザーでのアクセスまで対応可能
パーソナルクラウドストレージ:家庭マルチメディアサーバーとしてマルチメディア文書を再生
クラウド同期:DropBoxとクラウドディスク同期機能あり
外装:アルミ製ボデイーで低騒音ファン

 とても高機能になっています。私が利用する上で期待したいことは以下になります。

DropBoxとのクラウド同期でDropBoxをバックアップ(将来的にはDropBoxの代わりにつかいたい)
Flickrに保存している写真のバックアップ(将来的にはFlickrの代わりに使いたい)
家庭内メディアサーバー(写真や動画をネットワーク端末で閲覧)

DrpBoxは便利に使っているのですが、保存容量が不足気味になっており、有料プランに移行して、月1000円の1TBプランを利用しています。これで余裕はあるのですが、DropBoxのサービス自体がいつまで続くかわかりません。バックアップは必須ですし、できれば自宅のクラウドに移行したいところです。

Flickrに関しては、最近プランが変更され、無料プランは1000枚までの保存に変更となり、超えた写真は削除されてしまう、という仕様になりました。無制限で保存できるのがメリットで利用していたため、有料プランに移行はしたものの、サービス内容の変更で将来的に不安を感じています。

家族の写真や動画は、外付けハードディスクに保存をしているのですが、NASを導入して見やすい環境を作りたいところです。さらに、このNASに外部からアクセスできれば、クラウドの代わりに利用ができます。

今回、ホームネットワークストレージサーバーTerraMaster F4-220をお借りしましたので、NASによる家庭内クラウドを設定してみました。ハードディスクを4基搭載でき、RAID 0, 1, 5, 6に対応してます。

今回は、3TBのハードディスクを2基にしてRAID 1システムを組んでみました。

ハードディスクの内蔵作業は非常に簡単です。フロントベイを引き出す形です。

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ベイには、付属のドライバーとネジで固定します。

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その後、付属のLANケーブルを家庭内LANルーターに接続し、付属のACアダプターにて電源を入れます。

家庭内LANにあるパソコンに、TerraMaster用のユーティリティアプリ「TNAS PC」(Windows、MacOS対応)をTerraMasterの公式ウェブサイトからダウンロード・インストールして、ネットワーク上のTerraMaster F4-220を検索します。

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管理アプリTOSシステムのインストールが始まります。

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adminの設定。

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ディスク設定。RAID 1を選択しました。ハードディスクが初期化されます。

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終了後、TOSがブラウザ経由で起動します。

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TOSが起動して、NASが使えるようになりました。

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3TBという広大なバックアップ環境ができました。RAID 1でデュアルになっているため、トラブルにも対応できます。

 実際に稼働させて以下を試す予定です。

〇家庭内LAN(ローカル)でのファイル保存

〇スマートフォンの画像動画の自動バックアップ

〇クラウド化してネット経由でアクセス

〇DropBoxと同期してバックアップ

 TerraMaster F4-220で便利な環境になりました。自作PCの経験があるため、ハードディスクの扱いには慣れているため、何とか設定ができました。大容量なRAID環境を構築したい方に、ハードディスクを4基内蔵できる TerraMaster F4-220はお勧めです。