【GPD MicroPC】HP200LXライクな両手持ち親指入力・HP打ちが超使いやすい。今や死語になったハンドヘルドPCでは?

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6インチのWindowsパソコン、GPD MicroPCを使っています。小さく持ち歩きがしやすい反面、小さなキーボードでどこまで入力できるかが、気になるところです。

使っていて、数分程度の操作で、あるスタイルでの入力が凄くしやすいことがわかりました。それは、両手持ちの親指入力です。通常の小型PCでは、デスクに置いたり、膝の上に置いたりして使うスタイルが標準です。しかし、このGPD MicroPCは、本体が小さく、ディスプレイが小さいこともあり、両手で持って運用がしやすくなっています。そして、入力に関しても、両手の親指を使って入力する最適なキーボードとトラックパッドになっています。小さなキーボードのタッチが親指入力でとてもやりやすいのです。

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この両手持ち・親指入力の元祖といえば、私にとってはHP200LXです。Windowsではなく、DOS/VをカスタマイズしたDOS/Cで動くPDAです。PDAに関しては、HP200LX以降、数十台使ってきましたが、実はHP200LXは他のPDAと平行して10年近く使っていました。自分が愛用したモバイル端末の中で一番長く使った機器です。このHP200LXの入力スタイルは、両手持ち・親指入力なのです。このスタイルで、結構な長文を入力し続けていました。HP200LXユーザーの中では、この両手持ち・親指入力は、HP打ちと呼ばれるほどスタンダードなスタイルだったのです。

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GPD MicroPCの両手持ち・親指入力が何故やりやすいのか、GPD MicroPCとHP200LXを比べてみたところ、驚愕の事実に気が付きました。なんと、GPD MicroPCの方が横幅が狭いんですね。HP200LXは、長時間の入力で本体の角で手のひらが痛くなることがありましたが、GPD MicroPCはラウンドしていて幅が狭いため、HP200LXよりも両手持ち・親指入力がやりやすいんです。HP200LXと比較して、本体が100gほど重いこと、ファンが回って本体が熱くなることを除いては、HP200LXライクな取り回しが可能です。

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かつてのキーボード内蔵型PDA、WindowsCE搭載機は「ハンドヘルドPC」という名称を使っていました。フルのWindowsとは機能が低いWindowsCEを使っていた時期でも、電池駆動で動作の速いHP200LXを愛用しており、いつかフルのWindowsがHP200LXサイズで動く日々を夢見ていたのです。

GPD MicroPCは、まさにこの「ハンドヘルドPC」を実現した機種になっています。1994年に発売されたHP200LXから25年が経ち、ついに理想のスタイルの小型PCが出てきたのでは、という感覚になりました。

小型PCのニーズに関しては、世間的には逆風の中、GPD社などによる7インチサイズのUMPCブームで、8インチサイズへの新型機への期待が高まる中、このような6インチサイズのGPD MicroPCが登場したのは嬉しいですね。