レンズを270本所有していますが、まだまだ欲しいレンズがあります。その中の一つがBiogonです。写真家の田中長徳さんや澤村徹さんが愛用されているのを拝見して、いつかは使ってみたいと思っていました。定期巡回をした恵比寿の大沢カメラで、格安のBiogon 3.5cm F2.8旧コンタックスマウントを発見しました。残念ながら曇り多めで、無限遠も厳しい状況でした。コピーレンズと言われいるロシアレンズJupiter-12も同じような感じで入手して、自分でメンテナンスして使っています。同じようにメンテナンスができるかもしれない、という微かな希望の元に購入を決意しました。
jupiter-12と並べてみました。やはり似ていますね。
jupiter-12と同じ手順で分解を試みてみました。後玉ユニットは瓶開けツール、前玉ユニットはカニ目にて外すことができ、中玉ユニットはレンズに付けたままクリーニングをしました。ただ残念ながら曇りは取れず。どうも中玉の貼り合わせ部分、いわゆるバルサム切れかもしれません。
ちなみにBiogonと jupiter-12はレンズ構成は似ていますが、レンズの構造に少し違いがありました。jupiterは後玉を外すと、中玉ユニットと一体化していたので、ここにスペーサーを入れて無限遠調整しました。Biogonは後玉を外しても中玉ユニットがレンズ内に残ってしまいます。無限遠を出すには、もっと深いところまで分解する必要がありそうです。
曇りが多めではありますが、α7IIにて試写してみました。曇りでハロが出てしまいますが、解像度は良好なようです。
ちなみに、コピーレンズのjupiter-12の作例。メンテナンスしたので、相当すっきり写ります。F11でのパンフォーカス撮影が楽しいです。Biogonも何とかメンテナンスしたいすね。