アバストのイベントに参加しました。
アバストと言えば、アンチウィルスソフトで世界的に有名なセキュリティソフト会社です。お世話になっているユーザーも多いと思います。そのアバストが親子向けのセキュリティ勉強会を開催しました。
今回のテーマは、子供の写真をネットに共有していいかどうか、です。いろいろな例を参考に危険性を教えていただきました。個人情報の漏洩などの危険性の他に、海外では子供時代の写真を公開していた親を子供が訴える、という裁判もあるそうです。子供はあくまで他人であり、写真などの情報公開時には本人確認と、その公開によるリスクを想定すべき、というアドバイスがありました。
会社紹介がありました。アバストはチェコの会社。設立30周年。世界でもっともダウンロードされているソフトを提供。世界68か国に提供しています。
アバストのミハエル氏からプレゼンテーションがありました。攻撃者からユーザーを保護する仕事に従事しているそうです。今回はSNSの情報共有の問題点を紹介しました。
シェアレイティングとは、自分の子育ての情報をネットで共有すること。アメリカの事例を紹介。女優と子供の写真を共有。親子喧嘩に発展。渡辺満里奈の例。SNSに写真を載せる件を子供に相談して拒否される。
デジタルタトゥーについて。自分や他者の情報をネットで公開したときに足跡が残ること。自分が気が付かない情報がシェアされる。ファーウェイの例として、投稿でiPhoneからの投稿です、と出てしまう。
デジタルリテラシー調査結果を報告。4人に一人が子供写真をモザイクなしに公開。20代女性の8割がモザイクなしで子供写真を公開。SNSで公開を子供に確認していないが60%。30代男性25%が子供から写真公開をやめてくれと言われた。日本人の38%がSNSを公開モードにしている。理由としては非公開設定を面倒だと感じている、というのもあった。
オンラインで共有する情報。本名、誕生日がSNSで投稿されると、パスワード漏洩リスクあり。パスワードに本名や誕生日を使うことがあるため類推しやすい。
シェアレイティングの悪影響は、子供との関係悪化、ネットいじめ、サイバー犯罪、個人情報漏洩。個人情報を不正アクセスで利用。
フィッシング詐欺の例。
Doxing晒しの例。身代金を要求。個人情報を公開すると脅す。
アバストからのアドバイスとしては、道端の人に公開しない情報はネットに出さない。他人の情報公開はその人に必ず確認する。公開範囲設定を確認する。情報共有で何が起きるかを考えておく。セキュリティソリューションを利用する。
ITジャーナリスト高橋暁子氏講演。小学校教員の経験から、子供のSNS事情を説明しました。10代はSNSで複数アカウントを使い分け。実名でTwitterを使っている。全体公開している。インスタは映える写真のみ。ストーリーズは映えない写真を投稿。
小学生のスマホは3割程度のため、ネット接続はタブレット、ゲーム機などを利用。小学生ほどいろいろな端末を使う。ゲームなどから狙われやすい。小学生が好むSNSは、YouTube,LINE,TikTok。中学生は、LINE,YouTubeが多い。
子育てにおいて、子供の写真公開は危ないが、情報が集まる、孤独にならない。デメリットはプライベート情報がもれる。
オーストリアの例。無断で子供写真公開で子供が親を訴訟に。
記念日の写真は危険。複数のSNSを組み合わせると個人情報入手が簡単。自宅の窓から写真、公園写真は危険。
安全に写真を公開する方法。特定できる情報は出さない。子供は他人。個人情報の扱いに気をつける。
いろいろな例を元に、子供の情報をいかにネットで守るか、ということを勉強できました。子供とネットの関係を注意していく必要性を感じました。