Petri-ライカMマウントアダプターを入手しました。Petriのマウントアダプターはなかなか入手できないのですが、M42 MOUNT SPIRALさんが自作した貴重なアダプターです。マウントアダプターは、絶妙にオーバーインフに設定されており、オールドレンズユーザーが使いやすいようになっているのが、さすがです。
Petri Automatic 55mm F2の特徴として、Autoモードにすると開放絞りがさらに開いて、F1.8状態になります。M42 MOUNT SPIRALさんが言及しています。
3本の中で最も古いモデルのPetri Automatic 55mm f2は絞りが全開にならないよう動きに制限を加えることで口径比をF2にしており、オート時にはいったん絞り羽が見えなくなりF1.8のモデルと同じ口径比となるものの、カメラのシャッターが降りて絞り制御レバーが押し込まれると、絞り羽が僅かに顔をだし、F2相当に絞り込まれる仕組みになっている。マウントアダプター等でデジカメに搭載する場合には、自動絞りレバーは用いないので、必要に応じてスイッチをオートにすればリミッターは解除され、高速なF1.8での撮影が可能になる。これは、ある種のブーストスイッチともいえるし、妄想を広げるなら(やや見掛け倒しではあるが)「過剰補正/完全補正切り替えスイッチ」ともとれる。このスイッチをオンにして口径比をF1.8にすると若干明るくなるものの、背後のボケが硬くゴワゴワと力んだ描写となり、オフにすると若干絞るので少し暗くはなるが、ボケはより素直になり、解像力やコントラストが若干向上するというわけである。
絞りの変化の様子。左がF2開放マニュアル、右がF2開放オート。
レンズ上のオートとマニュアルの切り替えリング。
作例です。Petri Automatic 55mm F2は、オールドレンズらしさが満載のレンズで、日常スナップが楽しいレンズです。毎日持ち歩きたいレンズですね。