分解リペアで復活したFUJINON 55mm F1.8 M42マウント。EBC FUJINONが出る前の初期型ですが、描写力は十分です。同じM42マウントのTAKUMARより扱いやすく感じます。開放F1.8でもそれほど破綻のない感じで安定します。
レンズが傷だらけのindustar-50-2をナノコーティングしてみました。
見た目は傷が消えてきれいになったのですが、実際に撮影してみると、傷の影響で白っぽく写っていた現象は少し弱まったようです。Industar-50-2は、元々コーティングが弱いレンズなので、実際の効果に関してはよくわかりません。ただ、結果として、写真の感じがとても良くなり、50mm F3.5と暗いレンズではありますが、柔らかい、オールドレンズらしい描写になりました。
ただ、絞ってしまうと、コーティング効果が薄くなり、白っぽい写真になるようで、なるべくF3.5の開放で撮影しています。
コーティングは使っていると、すぐに剥げてしまうようで、再コーティングして、35.5mmのフィルターを付けることにしました。フードもワルツの被せフードを付けてみました。
新宿でスナップ。
高円寺と阿佐ヶ谷でスナップ。
阿佐谷けやき公園には、大きなユーカリの木がありました。公園の真ん中に大木として生えており、きっと何十年も子供たちの成長を見守っていたと思われます。
しかし、残念ながら、台風で倒れてしまいました。公園には、現在こんなお知らせが。
残念ですね。復旧できなかったようです。あの台風では、あちこちで、多くの木が倒れているシーンを見かけるほどでしたので、仕方ないですね。
ユーカリの木の下で遊ぶ子供の写真は沢山あるのですが、ユーカリの写真がないかなあ、と探したところ、昨年8月にフィルムカメラのテストで撮影した写真がありました。
ライツミノルタCLとM-ROKKOR 28mmのフィルム撮影テストで撮っただけだったのですが、結果的に、私の撮ったユーカリの最後の姿となりました。
毎日見ていたユーカリの木なのですが、特に、この写真を撮影したときのライツミノルタCLのファインダー越しに見てシャッターを押したことは、昨日のように思い出します。シャッターを押す、という行為は、写真として記録されるだけでなく、記憶のスイッチも入るようです。
写真を撮ることは、場所と時間を写真で切るとることです。それは、フィルムでもデジタルでも、撮影したときにカメラのファインダーやディスプレイで、その場所を切り取るという行為は、意味があることを今回の写真で感じました。
阿佐谷けやき公園は、けやき公園プールの閉鎖と共に、現在改築中で遊ぶことができなくなっていますが、また多くの子供たちの育つ場として、新しい樹と共に復活してほしいと思います。
先日入手したKONICA HEXANON AR 28mm F3.5をα7IIで試写してみました。
オールドレンズとは思えない安定描写。F5.6くらいまで絞って、パンフォーカスが気持ち良いレンズです。
KONICA ARレンズは、パンケーキの40mmと135mmを持っていますが、40mmはフレアが出てスナップが楽しく、135mmはとてもよく撮れるレンズです。この28mmを組み合わせて、3本でスナップしてみたいですね。
フィルムカメラ、ライツミノルタCLにM-ROKKOR 28mm F2.8を付けて、スナップ。
ライツミノルタCLには、28mmのブライトフレームがないため、内蔵ファインダーでは撮影が難しい組み合わせです。この後の機種CLEで28mmブライトフレームが付き、そのときに28mmレンズが販売されたようです。CLは、40mmと90mmのレンズしかありませんでした。そのCLにM-ROKKOR 28mm F2.8を付けて撮ってみました。
アバウトですが、内蔵ファインダーの端から端までで28mmくらいになるみたいです。iPhone Xの内蔵カメラが28mmなので、iPhoneで露出を測るときに、構図を確認してから、ライツミノルタCLで撮るようにすれば、それほど違和感なく撮れました。28mm画角は、両手を少し広げた程度の範囲となりますので、目測で構図がわかるように訓練が必要ですね。ちなみに、目測でピント合わせは、ほぼできるようになりました。
なお、ライツミノルタCLはピントがとても見やすく、スナップに最適です。
用賀にてスナップ。Arriflex-Cine-Xenon 35mm F2が曇っているため、LUMIX GX7のトーンカーブにて、シャドウ最大に。Vividにて、コントラスト+3、シャープネス+3。
マイクロフォーサーズで70mm相当になりますが、開放では周辺がグルグルします。
なお、用賀の語源はヨガ?
ジャンクなIndustar-50-2を持っています。前玉、後玉が拭き傷だらけで、真っ白に写るレンズです。レンズを抜いて、他のレンズを付けるベースにしようと思い、入手していました。
面白い記事を発見しました。ケンコーのナノテクスーパーコートにて、レンズの傷をコーティングしてしまう、という記事です。
レンズコーティングの曇り、小傷、カビ痕を目立たなくする方法darkroomcafe.wordpress.com
Kenko クリーニング用品 ナノテクスーパーコート 10ml フッソ系コート剤
カメラのレンズに、自分でコーティングをしてしまう、というのは、レンズの性能を変えてしまうので、よくない方法かと思いますが、Industar-50-2はジャンクレンズのため、試しに行ってみました。
コーティング前。
コーティング後。
傷は目立たなくなりました。ただ、試写した感じだと、あまり変わっていないような気もします。状態の良いIndustar-50-2も持っていますので、比べてみたいと思います。
FUJINON 55mm F1.8を入手しました。四谷の我楽多屋にて、ジャンクボックスから、カビだらけのFUJINON 55mmを見つけて、分解掃除をしてみようかと思い、入手することにしました。FUJINONはマウント側に突起のあるM42マウントがありますが、ノーマルのM42マウントのようです。
実は入手したのは、正月で、すぐにフロントの銘板を外そうとしたのですが、どうにも外れず、放置していました。今回は、リア側から攻めてみようと思い、分解に再チャレンジです。しかし、後玉もカニ目レンチで外れないので、ゴム吸盤オープナーで無理矢理外しました。タコ棒で、後玉、中玉を取り出して、しつこいカビをアルコールでゴシゴシして、綺麗になりました。前玉は、絞り開放にして、鏡胴の後ろから指を入れて掃除しました。
試写して、真っ白だった描写も、クリアになったようで、撮影が楽しみです。
KONICA HEXANON AR 28mm F3.5を入手しました。ARマウントは4本目。
mukカメラサービスの小菅さんに勧められて購入。フロントキャップ、リアキャップが付属しており、状態の良いレンズのようです。
KONICA HEXANON AR 28mm F3.5は、何世代かあるレンズのようで、EE表示ではなく、AE表示なので、第4世代のようです。ただ、最小絞りがF22の最後期型(1987年発売)ではなく、最小絞りがF16なので7群7枚構成の1978年発売と思われます。5群5枚構成で軽いレンズもあるようです。
28mm F3.5のレンズは各社から出ていますが、その中でも評判は良いようです。現在、所有している28mm単焦点は、10本あります。これらのレンズと比べてみたいですね。
Ai NIKKOR 28mm F3.5(ニコンFマウント)
MINOLTA MD W.ROKKOR 28mm F2.8(ミノルタMDマウント)
SIGMA MINI-WIDE multi-coated 28mm F2.8(キヤノンEFマウント)
SANKYO KOHKI W-KOMURA 28mmf3.5(M42マウント)
Super-Multi-Coated TAKUMAR 28mm f3.5(M42マウント)
MINOLTA AF 28mm F2.8(ソニーAマウント)
Canon Demi C SD28mm F2.8(ライカM改造マウント)
LOMO PO61-5 28mm F2.5(ライカM改造マウント)
Arriflex-Cine-Xenon 28mm F2(Arriflex STDマウント)
MINOLTA M-ROKKOR 28mm F2.8(ライカMマウント)
ちなみに使用頻度が高いのは、MINOLTA M-ROKKOR 28mm F2.8(ライカMマウント)とArriflex-Cine-Xenon 28mm F2(Arriflex STDマウント)です。
Makro-Kilar A 40mm F2.8を入手しました。
世界初のマクロレンズとのこと。
1955年にスチールカメラとしては世界初のマクロレンズMakro Kilar 40mm F3.5を発売したキルフィットが1958年に発売した後継レンズ。テッサー型でシャープネスが高く発色もよい。
Makro-Kilar A 40mm F2.8は、「A」という表示から、タイプAのようです。ネットでは、タイプDやタイプEが多いようですね。
1:2 倍撮影が可能なダブルヘリコイドの「タイプA」
モデル系列番号「254-xxxx」開放f値2.8、最短撮影距離10cm、プリセット絞り、フロントベゼル有り
私の入手したレンズもM42マウント、と思っていたところ、何とArriflexマウントで驚きました。ネットで検索しても、ArriflexマウントのMakro-Kilarがなかなかヒットしないのですが、SNSで、写真家の田中長徳さんとmukカメラサービスの小菅さんに教えていただいたところによると、当時はマクロレンズがこれしかなかったので、フィルム動画撮影(テレビ、CM)で使われていたようです。市川昆監督の「トッポジージョ」や、加山雄三の「コカ・コーラのCM」だそうです。
ただ、このレンズは後玉がバルサム切れのようで、曇っています。写りが心配ですね。
さらに注意が必要なのがこの光学系後群の構造が影響しているのですが、貼り合わせレンズになっています。そのためにバルサム切れ (レンズ貼り合わせの接着剤:パルサムが経年劣化で剥離し始めている状態) が生じ薄くクモリが出ていることが多くなってきています。このクモリもバルサム切れが原因だとすると一度バルサムを剥がしてから再接着をしない限りクモリを除去することは不可能です。しかしながら貼り合わせレンズの再接着は光軸ズレを誘発する可能性が高くなかなか難しいと思います。
作例はこれから撮影します。
ArriflexマウントのシュナイダーのXenonにはまっています。Xenonは16mm, 25mm, 28mm, 50mmと4本入手していますが、どうしても欲しいのが35mmです。以前、お借りして試したことがあります。
レンズをお借りした上野由比路さんのブログ。
という訳で、念願叶って、Arriflex-Cine-Xenon 35mm f2を入手しました。シリアル1000万台なので、1967年製。上野さんのレンズと同時期のようです。しかし、残念ながら、曇り玉。summar並みにレンズが傷だらけです。
α7IIにてテスト撮影しましたが、写真が結構白くなります。所有しているレンズのライカsummar 5cm f2のような描写になってしまいます。フルサイズではけられるので、APS-Cモード、または、デジタルズーム1.3倍程度のクロップは必要です。
LUMIX GX7でテスト撮影。LUMIXはトーンカーブをカスタムできるので、このような白くなってしまうレンズでもある程度は修正できるかとは思います。