Surface発売から4年。Windows Phone発売から6年。Windows CE発売から20年。迷走するモバイル戦略。

Surfaceアンバサダーでこんなスライドが紹介されました。

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Surfaceが発売から4年になるんですね。今や珍機種になってしまったSurface RTから、Surface Proシリーズ、Surface Bookシリーズと良い方向に進んでいると思います。

そんなSurfaceの盛り上がりを見て、思うところがあるので、独り言など。
モバイル戦略は相変わらずの迷走を続けています。Windows Phoneが2011年に発売になり、Windows 10のリリースと合わせて、統合OS戦略でWindows 10 Mobileとなっていますが、盛り上がらず。個人的な感想としては、Surfaceと同じで、Windows RTのような自由度の少ない組み込みOSはニーズがないと思っています。特にWindowsでは、業務用以外、コンシューマーにそれを押し付けるのは得策ではないでしょう。Windows 10 Mobileがまさにその状態で、アプリの少なさから、自由度の少ない組み込みOS状態です。Windows 10が動くSurface Phoneが出てくれれば、デスクトップアプリなど利用の可能性が増えて、実用的にはなると思います。
最初に使い始めたモバイル用のOSは、HP200LX上で動いていたDOS/Cかもしれません。1994年に発売されて、DOSの日本語化としてのDOS/Vではなく、HP200LX用にDOS/Cがユーザーの手により動き出して、英語版端末にて日本語動作ができました。
その後、1997年に組み込みOSであるWindows CEをコンシューマー向け商品に搭載したカシオペアが発売されて、そこからWindows CE、Pocket PC、Windows Mobileと長期に渡るモバイル活用の道が開けました。多くのフリーウェア作家が、アプリを投入し、モバイルで活用できるように育ててくれたのです。
しかし、iPhone、Androidの台頭で、マイクソフトは、Windows CE時代から10年以上続いたWindows Mobileの資産を捨てて、Windows Phoneをリリースします。結果はご覧の通りです。昔からのユーザーにとっては、どんどん使いにくくなっていくモバイル端末を見ていると、今や伝説となったW-ZERO3スタイルで最新OSと最新スペックが投入されていれば、使いやすいのになあ、なんて思ってしまいます。
Windows 10 Mobile戦略の失敗を認めた、などのニュースも流れましたが、ここまで、マイクロソフトのモバイルOSに20年以上付き合ってきましたので、良い方向に行ってほしい、と思っています。