ミラーレスカメラ用マウントアダプターの老舗、横浜関内のmukカメラサービスが3Dプリンター製のカメラ周辺機器の販売を開始しました。
Arri STD-LMマウントアダプターの販売が始まっていましたので、購入しました。
Arri STD用のマウントアダプターは仕様が難しいレンズです。同じArri STDマウントのレンズでも、微妙に違いがあり、現在販売されているマウントアダプターは、レンズに付けてみないと使えるかどうかわからないのが現状です。
mukカメラサービスの小菅さんもブログで書いていますが、最大の問題は、シングルヘリコイドとダブルヘリコイドの違いで、マウントアダプター内部のピンの長さの調整が難しくなっています。
yokohamasakamichi.hatenablog.jp
こちらが購入したアダプター。レンズ固定の仕組みがユニークで、別のパーツで留めるようになっています。実は、Arri STDマウントレンズは、他のアダプターでは脱落しやすいため、ユーザー毎に脱落防止を工夫するのがTIPSになっています。今回のアダプターはしっかりした固定のシステムになっています。
Xenon 50mm F2に付けてみました。とても良い感じです。
Xenon 75mm F2に付けてみました。Xenon 75mm F2は、シングルヘリコイドになっており、Xenon 50mmより、ヘリコイド量が大きくなっています。マウント内部のピンが短いと、最短にした場合、レンズが緩んでしまう、という現象が発生してしまいます。Xenon 75mm対策で、マウント内部のピンを長くしていただき、無事に使用できています。
3Dマウント製ということで、重量のあるレンズは使用不可となっています。
現状で確認レンズは以下とのことです。
装着チェックしたレンズは、シュナイダーのシネクセノンで、
28mm
35mm
40mm
50mm
75mm
すべて35ミリ用です。正常作動を確認しております。
Arri STD-LMマウントアダプターをebayなどの安価な製品を購入すると、フランジバッグが合わずに無限遠が出ない、レンズ留めのピンが甘くレンズが落ちる、内部のピンが短くピントリングを操作できない、など、トラブルが多発しました。ebayにて、3個ほど違う出品者より購入しましたが、トラブル続きで、結局、購入したマウントアダプターを分解して、LMリングに付けたり、レンズ留めの部分のスプリングを自分で交換したりしていました。
3Dプリンター製とはいえ、国産のArri STD-LMマウントアダプターが使えるとは、大変嬉しいです。Arri STDマウントのシネレンズをお持ちの方は、ぜひお試しください。
α7C、Xenon 75mm F2、mukカメラサービスArri STD-LMマウントアダプターの試写例です。