オールドレンズの中でも、CANON FLシリーズは扱いの難しいレンズでした。短命だったFLシリーズの後のFDシリーズの方がレンズが豊富なため、ミラーレスで使うマウントアダプターはFDシリーズ用となります。FDシリーズ用マウントアダプターをFLで使うには、絞り連動ピンを外したり、マウント部分を削ったり、工夫が必要でした。
それを一気に解決する方法がありました。キヤノン純正のFLレンズをライカLに変換するマウントアダプターを使うことでした。CANON MOUNT CONVERTER Bです。これで一気にFLシリーズがミラーレスで使いやすくなりました。
手持ちのFLシリーズを使ってみました。
まず、FL19mm F3.5。レトロフォーカスになる前の後玉が飛び出したタイプで、フィルムではミラーアップして使うレンズです。α7IIのセンサーにはぶつからずに利用ができますが、後玉が出ているため、マゼンダ被りが激しく、モノクロにて撮影。F11, 2mのパンフォーカスにて。
続いて、FL50mm F1.8 II型。I型はレンズ構成がビオターに酷似しており和製ビオターの異名を持ち、グルグルボケでアトムレンズですが、II型は安定しています。
続いて、FL58mm F1.2。ピントの追いにくい描写をする個性的なレンズです。