Schneider-Kreuzuach Xenon 25mm F1.5 Arriflexスタンダードマウントを入手しました。こちらのレンズは、私のロシアシネレンズの心の師匠である写真家の上野由日路さんが、絶賛しているレンズのため、いつか入手したいと思っていました。
Arriflex Cine-xenon 25mm f1.4 & 50mm f2:Cinemachic Eyes :カメラファン | 中古カメラ・レンズ検索サイト/欲しい中古カメラが見つかる!
僕がシネレンズに出会ったのは友人のレンズを探しに大森駅前の中古カメラショップに出かけたときだった。
それまでショップに通い詰めていたので一通りのレンズは目にしていたが、今まで見たことのないレンズがそこにはあった。独特なフォルム、ピントリングについた羽。お店の人はそのレンズのことを「シネレンズですよ」と教えてくれた。
良かったらカメラにつけてみてみます?と Panasonic GF-1に装着してもらい、背面ディスプレイを覗くと、その映像に息をのんだ。普通の景色がこんな存在感を持つなんて・・。今まで見たことのない世界がそこにはあった。その瞬間、シネレンズの世界に魅了されてしまった。
このレンズなど、シネレンズを使った作品は、書籍「オールドレンズ×美少女」で紹介されています。
書籍の中では、ロシアシネレンズPO3-3Mがスピードパンクロのデッドコピーではないか、という持論が展開されており、その後、上野さんの写真展にて、PO3-3Mを体験することで、ロシアシネレンズの魅力にはまってしまいました。
PO3-3Mと同じように、興味があったのが、このXenon 25mmです。書籍の作品が、マイクロフォーサーズのセンサーサイズで、Xenon 25mmにより、深みのあるポートレートが表現されていたことで、いつかXenon 25mmを使いたいと思っていました。
上野さんのブログを引用します。
7枚構成のガウスタイプレンズ。イメージサークルはマイクロフォーサーズより少し小さくマイクロフォーサーズでもケラレが発生する。正確に言うとレンズの枠でケラる。解像度は良く、発色も良い。初期モデルは銘板にArriflex表記がなく、開放値もF1.5である。シュナイダー商品であるためシリアルナンバーで生産年がわかる。シネレンズにありがちな四隅の流れは見られない。近接域においてぐるぐるボケが見られる。木の枝のような縦線に対して2線ボケが発生することがある。近接域で極めて強いグルボケになる。
今回入手したレンズは、F1.5表記で、Arriflex表記がないため、初期バージョンのようです。
またシリアル番号から1956年のレンズのようです。
Arriflexスタンダードマウントに関しては、ノーブランドのArriflexスタンダード-ライカMマウントアダプターを所有しており、Arriflex-Cinegon 10mmで無限遠が出ない状態です。Xenon 25mmで試してみましたが、やはり無限遠が出ません。
そこで、いつもお世話になっているmukカメラサービスにて、Arriflexスタンダード-マイクロフォーサーズマウントを入手しました。無事に無限遠が出ました。
また、レンズキャップをフジヤカメラジャンク館で入手しました。
試写してみました。LUMIX GX7で撮影です。マイクロフォーサーズとは思えない表現力があり、楽しいレンズです。