【はてなダイヤリー終了記念・モバイル青春記】第3回・「そうだ!香港に行こう!」PDAとして使っていたBENQ P50がスマホ利用できて感動

はてなダイヤリーの更新サービスが終了に伴い、はてなダイヤリーと共に歩んだモバイルの思い出を語っています。第1回、第2回はこちら。

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日本でPDA市場が壊滅状態になった2005年に海外スマートフォンBENQ P50を、はてなダイヤリーの有志グループ「けんべん隊」により、日本語化してPDAとして活用し始めました。有志の日夜の開発により日本語で使用する環境は整っていったのですが、それにつれて別な想いが大きくなってきました。

「PDAとして使っているけど、本体だけで通話や通信をして、スマートフォンとして使ってみたい」

元々、海外でスマートフォンとして販売されているBENQ P50なので、海外では通話や通信ができるのは当たり前です。ただ、当時の携帯通信規格は日本はPDCで海外はGSM。通信に互換性はありませんでした。そこで、ついに行動に移ります。

「そうだ!香港に行こう!」

そう、BENQ P50の画面に携帯電波アンテナを立てたいだけのために、香港に行くことにしました。香港は、当時から日本人によるモバイルユーザーグループ活動が盛んでした。いろいろなPDAの情報交換をメールで香港ユーザーと行っていました。そこで、連絡をとり、香港のスマートフォン体験を助けていただくことにしました。

2005年10月、ついに香港に行きました。BENQ P50に、ドコモのFOMAのSIMカードを挿したところ、GSMのローミングを開始し始めました。そして、携帯アンテナピクトが画面上に表示されたのです。そして、ドキドキの通話体験。通話ができました。スマートフォンでは当たり前のことですが、それまで日本では不可能なことでしたので、感動もひとしおです。

そして、携帯のスペシャリスト山根博士にお会いして、BENQ P50に、現地で通信使い放題のSIMカードを設定していただきました。山根博士は、当時、パーム飲茶という人気サイトにて、Palm、NOKIAの情報を中心に香港で活躍されていました。持ち込んだBENQ P50に、香港SIMカードを挿して、設定をしてくれました。電車の中で、いきなり設定を始めるのが、山根博士らしいですね。

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そして、画面に携帯アンテナマークが立ちました。感動の瞬間です。

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これで、香港で通信し放題になりました。海外で、こんなに恵まれた通信ができることに驚いた瞬間です。

なお、このときの模様は、はてなダイヤリーで更新しずらいことがあり、ココログを使って紹介しています。

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その後、香港では、けんべん隊を香港からサポートしていたAskalさん、香港のモバイルグループの中心人物のTJさん、バスターさん、師匠にお会いして、モバイル天国である香港を案内していただきました。この香港メンバーとは、この後に毎年香港を訪れるようになり、15年来の付き合いとなっています。

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この香港の模様は、当時更新していたポッドキャスト「シグマリオンレイディオ」にて、音声にて残っていました。14年前の音声です。BENQ P50をスマートフォンとして使えたことに、興奮している様子をお聞きください。

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海外スマートフォンを香港でスマートフォンとして使う、そんな夢が叶って、日本に帰国したときに、大事件が発生します。日本でスマートフォンが発売される、というビッグニュースが舞い込んできたのです。それはまた次回。