Xperia 1と言えば、2019年に発売された10万円超えのフラッグシップ端末です。
Xperia 1は、Xperiaシリーズの中では記念に残るモデルです。
売上不振だったXperiaシリーズをXperia 1から仕様を一新。21:9大型ディスプレイに、動画に特化した機能を搭載し、カメラも3眼に。海外メーカーに比べて、中途半端だった感が大きかったXperiaが、ソニーの動画・カメラ・ディスプレイなどの資産を導入して大きく生まれ変わったシリーズです。
発売イベントに参加した記事がこちらです。
秋葉原のイシオスにて、Xperia 1のジャンクが販売されていました。
保証なしなので、リスクがありますが、購入してみました。
無事、電源が入りました。底面に落下したような傷はありますが、あとは外傷にダメージがないようです。
SIMなしでWifiのみで使用してみました。
使用感としては、SnapDragon 855はさくさく動き、現在のフラッグシップと比較しても、それほど操作感に差がないほどです。
最高なのがディスプレイ。21:9の画面で動画再生は見やすいのに加えて、Netflixなどの映画を再生するとシネマモードになるようで、スクリーンで見ているようなカラープロファイルになります。映像に深みがあり、映画を最高に楽しめます。この動画プロファイル設定は、動画のプロフェッショナル部門を持つソニーならではですね。Netflixは、Xperia 1で必ず観ようと思います。
当時、購入に至らず、結果的にGalaxy S10を購入して、現在も使っています。購入しなかった理由が、メモリ、カメラ、バッテリーでした。メモリ6GB、ストレージ64GB。microSDを使えるので、内蔵ストレージはカバーできますが、メモリはフラッグシップであれば、8GBがほしいところ。やっと搭載した3眼カメラは、超広角16mm、標準26mm、望遠52mmが全て1220万画素で安定した画質にはなりますが、マニュアルモードで撮影できるのが標準レンズのみのようで、αの瞳AFまで搭載しているのに残念な感じでした。バッテリーが3200mAhしかなく、ハードに使うとスタミナモードにしていても一日持たない感じでした。実用性を考えると、購入の決断に至りませんでした。
でも今思えば、実用性を犠牲にしてまでも、思い切ったディスプレイを搭載したXperia 1は正しい方向性でした。Xperia 1は、その後、進化を続けてXperia 1 II、Xperia 1 IIIを発売し、ミドルシップのXperia 5、Xperia 10、Xperia Aceも同時に販売し、国内シェアが復活しました。Xperia PRO-Iという1インチセンサーモデルまでも発売するほど、機能に特化しています。
Xperiaシリーズの復活は、ソニーにしかできない技術をスマホに投入したXperia 1シリーズがポイントでした。キャリアの要望や中途半端なマーケティングをして妥協したスペックにせず、最高の技術を投入し続けてほしいです。