【コラム】2020年はコロナ下でモバイルの意義を考える一年だった~iPhone 12 mini,、α7C、かわるビジネスリュックminiが登場した意味

2020年は新型肺炎の流行で大変な年でした。特にモバイルに関しては、いつでもどこでも快適に作業ができる、ということをコンセプトにしているため、難しい環境でした。。会社や学校へ行けず、旅行もできず、外出自粛をしなければならない環境が続き、モバイルが不要になってしまいました。しかし、逆にモバイルについて再考する良い機会となりました。

私自身のモバイルは、1980年代から始まり、40年近く行っています。1980年代からワープロを持ち歩き公衆電話でパソコン通信をして、1990年代からPDAと携帯回線を使い始めて、2000年代になってスマートフォンという通信と回線が一体化した端末を利用できるようになりました。

モバイルのキーワードとして大切なのが「自由」ということです。場所、時間に囚われずに、いつでも作業ができるシームレスな環境が必要です。そのためには、端末、通信環境、データ共有を充実させることを目標にしています。1997年から始めたブログも、今年で23年目になりますが、自分なりのモバイル情報を共有することで、ネット上の様々な方から情報をいただき、充実することができました。

モバイル環境を追求する中、2000年に入って、PDA市場が壊滅してしまったときは、ユーザーに支えられて海外端末を使うという方法で凌いでいました。その追い込まれた状況で、W-ZERO3という日本初のスマートフォンがリリースされ、ガラケー全盛でPDAが壊滅してしまった二の舞はどうしても防ぎたいという気持ちがあり、W-ZERO3応援団というブログ名に変更して、書籍などで情報発信を頑張っていました。

そのW-ZERO3がリリースされた前後の不安な気持ちに比べれば、実は今のコロナ下でモバイルができないことなど大したことではないのではないか、と感じています。当時、PDA市場が壊滅してモバイルの手段を失ってしまい、先行き不透明ななW-ZERO3という端末が発売されて何とかしたいと悪戦苦闘していたときに比べれば、端末、通信環境、データ共有(クラウド)は揃っている今は本当に幸せです。

しかし、モバイルが新型肺炎の元では、新しい意味合いになってきたと感じています。外出自粛の中で考えたモバイルとしては、本当に環境依存をしてはいけない、というストイックな覚悟がひつようだということです。会社や学校に行けずに、それでも同じパフォーマンスを要求されます。立ち止まってはいられません。こうなると、モバイルという発想を一段上に上げて、会社、学校、自宅という場所に依存せずに同じパフォーマンスを発揮できることが常識になってきます。つまり、今まで特別だったモバイルというものを、当たり前の常識的な作業環境にしなければならないのです。

このような状況では、自分のモバイル知識である程度のパフォーマンスを発揮していても追いつきません。物理的に、ハードウェア、通信環境、クラウド環境をストイックに構築していく必要があります。趣味レベルで楽しむのではなく、生活の糧としてモバイル環境の構築が必須になったのです。コスト面での限界はありますが、高性能なモバイル機器、高速な通信環境、大容量なクラウド環境が必須となります。それがないと仕事や勉強ができない、という切羽詰まった状況です。

今までモバイル機器と言えば、小型にするためにハイエンド端末から比べると一段落ちた機種となるのが常識でした。しかし、今は小型であってもハイエンド機種と劣らない機器は必要です。持ち歩ければ良いのではなく、モバイル環境でパフォーマンスを落とさない実力が必要となるのです。

新型肺炎の流行下で、モバイルについてそんな考えを持ち始めたときに、印象的な3つの製品がリリースされました。iPhone 12 mini、α7C、ひらくビジネスリュックminiです。

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iPhone 12 miniは、小型な筐体にiPhone 12と同スペックを詰め込んでいます。α7Cはフルサイズミラーレスα7IIIと同等機能を小型化しています。ひらくビジネスリュックminiはひらくビジネスリュックを小型化しながらもさらに機能アップしています。これは3製品がモバイルに関して再定義が必要な時代に、妥協のないハイスペック小型化を徹底した象徴的な製品だと感じています。

来年以降に新型肺炎前の環境に戻るとは考えにくいです。新しいモバイルの定義の元、環境構築が必須になります。モバイルは、趣味レベルを超えて、生活として必要な時代です。ブログを通じて、役立つ情報発信をすることは今後も行っていきたいと思っています。